紀州・墨づくりの歴史

昭和初期撮影の松煙づくりの写真です。

紀州の山中では昔から、墨の原料の松煙の製造が盛んでした。

松煙は山の民の大切な現金収入で、多くの人が従事して来ました。

現在でも、墨の原料の煤の多くは紀州で製造されています。

この煤を使った墨も製造されており、

千年ほど前に熊野古道を行幸した後鳥羽上皇が歌会で紀州の墨について

”とても良い墨である”旨の歌を詠んでいます。

また、徳川紀州藩では墨の製造に力をいれ、藤代墨の名で現代でも収集家の間で高い評価があります。

田辺市でも明治時代に墨匠・鈴木梅仙が銘墨を残しており”梅仙墨”として全国ブランドでした。

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